仕事を知る
設計・製造(金型)
見えないものを想像し一歩先の設計を
製品を量産する際に使われる金属の「型」、金型。この「型」を設計するのが、金型設計の仕事です。まずは、お客様からいただく完成品イメージデータをもとに、3DCADで金型のモデリング。流動解析の結果をもとに、樹脂の流し方や突き出しピンの位置、成形機からの取り出しやすさをイメージしながら、設計図を書いていきます。
しかし、一筋縄ではいかないところが、プラスチック製品の難しいところ。プラスチックは、気温が高いと膨張し、また低いと収縮するという性質があるため、寸法通りの金型で成形しても、狙った形状にはなりません。そのため、設計ではこのプラスチックの収縮率をふまえた見込み値を設定し、形状に反映させることが求められます。鋼材・樹脂の性質を熟知していないと成せない、まさに経験と知識がものをいう現場です。
だからこそ、完成した金型やそこから生み出されたプラスチック製品を見ると、嬉しさがこみ上げてくるんです。
金属に魂を吹き込む-金属が夢のカタチにかわるとき-
製造は、設計図をもとに、大小様々な金属のパーツを加工し、一つの金型に組み立てていく仕事です。現場では、マシニングセンタと呼ばれる工作機械を用いての機械加工をはじめ、研削加工、放電加工、組立など、様々な工程のエキスパートがモノ創りに向き合っています。機械で切削された金型を磨く仕上げ工程は、まさにエンジニアの腕の見せどころ。機械加工を終えたばかりの状態では、部品の表面にある微細な凹凸の合わせ部分に応力のムラがあります。この応力のムラを取り除くために、卓越したエンジニアの知識と指先に覚えこまれた感覚で微調整を施し、ミクロン単位の精度まで調整していきます。一つ一つの部品に魂を吹き込んでいくんです。私たちは、設計から引き継いだバトンを次工程へ、技術のリレーでつないでいきます。
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