仕事を知る
開発事業本部
次代を見据え、開発した独自コーティング技術(ピエゾコート®)~無限の可能性を求めて、現場の声(アイデア)をカタチにする~
ちょっとした振動や、わずかな歪みを電力に変換してしまう物質「圧電素子」。
従来固体であったこの圧電素子を、世界に先駆けて塗料化(圧電塗料)し、塗るだけであらゆるものに「発電する機能」を与える塗装技術を開発(ピエゾコート®)しました。この技術の特長である、自由度と強度の高さを武器に、お客様の課題解決に向けて様々なセンサアイテムを開発する。これが私たち、開発事業本部のミッションです。もともとは、研究開発部署内での研究テーマの1つとして開発がスタートしましたが、事業化に向けて独立し、現在、経営層直下の組織として動き出しています。開発にあたっては、新製品の企画・設計にはじまり、試作・量産化に向けた生産工程検討、その後の販売・アフターフォローまで、全ての工程に携わることができます。時には、生産設備の設計・組立まで幅広く対応することも。エンジニア冥利につきる、まさにその一言です。
建設業界とタックを組み、はじめてリリースした自社ブランド製品「ジュウテンミエルカ®」※。トンネル工事の現場立ち合いでは、作業スタッフが「ミエルカを使って確認!」と、当たり前のように製品名を呼び合う場面を目の当たりにし、鳥肌が立ったことを今でも鮮明に覚えています。そして、あの時の ”俺たちはここまで来れたんだ” という感動を、これからも決して忘れることはないでしょう。私たちの求める未来像 - それは、現場の声を聴き、その声をカタチにして、人々の暮らしを豊かにすることです。
※圧電塗料を活用した超薄型シート型センサ。山岳トンネル建設時のコンクリート充填状況を確認するために開発されたアイテム。
情報(電気)・機械・化学の力を結集し、創造する。
現場の声。それは、現場の少人化や安全面の確保を叶えるために、より効率良く、よリ見える化できないか、という改善の声。建設・土木業界とつながりが深い私たち。そんな現場の声を、私たちセールスエンジニアは聞き逃しません。現場立会いをする中で、次の課題が見えてきます。その課題を、すぐに社内に持ち帰り、エンジニアがカタチにして、また現場に持ち帰る。そんなスピィーデーな対応ができるのも、開発事業本部の特長です。情報(電気)・機械・化学に精通したエンジニアが在籍し、それぞれの専門知識を結集し、試作品を創り、改良を重ね、次のアイテムが創出されます。組み込み系デバイスを担当し、センサとシステムをつなぐ、情報(電気)系エンジニア。現場での使いやすさ、求められるスペックに対応した機構設計を担当する、機械系エンジニア。塗料の配合や発電する仕組みを考える、化学系エンジニア。モノ創りのプロとして、常に現場の声を大切に、現場第一主義でありたいと考えています。
若い部署で、特長ある人が集い、世界最先端の技術を創り出す。
自社ブランド製品「ジュウテンミエルカ®」をはじめ、「エキアツミエルカ®」、「ハンリョクミエルカ®」、「セッテンミエルカ®」をリリースしてきた私たちですが、まだまだ「ミエルカシリーズ」は続きます。建設業界を皮切りに、今後は既設の道路、橋梁といった大規模なインフラの老朽化をひずみで予測するメンテナンスの用途でもこの技術を活用していきたいと考えています。IoTの普及に伴い、世界中に何十億、何百億というセンサが埋め込まれていきます。その際に電源をどうするかが必ず問題になり、ほぼ無限に電気を生み出すピエゾコート®は広い分野で活用される可能性があります。IoTが普及するこれからの時代こそ、ピエゾコート®が活躍すると見通しています。次のターゲットを見据えて、戦略的に世界に挑んでいく。それが、これからの私たちです。